連日のように抗日ドラマが放送されている中国。「抗日」はテレビドラマや映画、さらには、小説などにおける人気テーマとなっているが、近年は手刀で旧日本兵を切り裂いたり、手榴弾で戦闘機を打ち落としたりといった荒唐無稽な描写や史実に基づかない内容の抗日ドラマが問題視されるようになっている。


 中国メディアの解放日報は1日、「抗日」を扱ったドラマや映画のなかには優れた作品もあると主張する一方、近年は見るに耐えない作品も存在すると指摘し、史実に基づかない作品がもたらす「ネガティブな影響は決して軽視できるものではない」と論じる記事を掲載した。

 記事は、中国で近年問題視されている一部の抗日ドラマには「史実を無視し、日本側の人物を極端に無能に描く」という共通点があると指摘。中国ではドラマの内容についても検閲が行われているが、問題のある抗日ドラマでも検閲を通過しているのは「愛国主義を発揚する」という点で問題がないからなのだろうと主張する一方で、「史実を無視し、日本側の人物を極端に無能に描く」ような抗日ドラマは「中国人にとって無害」なのだろうかと問いかけた。

 続けて、中国人は抗日のために莫大な犠牲を払ったのであり、「日本側の人物を極端に無能に描く」ことは、中国人が抗日で払った犠牲を矮小化するものであり、ひいては中国人を貶めることにつながると主張。

 また、日中戦争からすでに70年以上が経過しながらも、今なお中国で抗日が人気を集めるテーマであるのは「中華民族の滅亡の危機に対し、中国人が団結して抗い、乗り切った」からであり、中国人にとって抗日とは「事実を歪曲したり、捻じ曲げたりしてはならない聖域」だと主張し、抗日ドラマをコメディのように描くことはあってはならないことだと批判した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


【関連記事】
身をもって体験したからこそ言える!「日本人の心は温かくて優しかった」
日本の自動車販売店を訪れてみた「快適でサービスも素晴らしかった」=中国
中国人は日本経済を過小評価しがち・・・だが「その実力は相当なもの」
人口の減少で悩む日本、「中国人が救世主」となる可能性も
毎年のようにノーベル賞を受賞する日本人、この勢いはいつまで続くのか
編集部おすすめ