アフリカ支援という点で日本を先行している中国では、日本の動きに対して警戒すべきという声も存在する。中国メディアの快資訊は2日、日本や英国などがアフリカ諸国への「接近」を試みていると主張する記事を掲載し、その魂胆は「アフリカに存在する豊富な資源を狙っているのは間違いない」と主張した。
記事は、中国のアフリカ支援は「公正無私の動機による」と主張し、中国によるインフラ建設はアフリカ諸国の経済発展における基盤となっていることを指摘。たとえば、中国はモロッコで先進的な発電所を建設し、モロッコの人びとは安心して電気を利用できるようになったと主張したほか、モロッコには武器や弾薬も提供しており、同国の国防力は大幅に増強されたと主張した。
また、中国はケニアやウガンダに対しても積極的な支援を行っており、中国はアフリカ諸国で「非常に感謝されている」と主張する一方、中国とアフリカの良好な関係に割り込み、中国のものまねをしているのが「日本である」と主張。アフリカには今なお大量の天然資源が存在しており、日本がアフリカに接近しているのは資源が目的であると主張した。
中国がアフリカを支援しているのは事実だが、その一方では中国からの借金によって「債務超過」に陥っている国が存在しているのも事実だ。横浜で行われたTICAD7では、中国の融資による「債務のワナ」もテーマの1つとなり、中国を暗に牽制する形となっただけに、中国としては日本の対アフリカ支援の動きを看過するわけにはいかないのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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