アニメや漫画は日本を代表する文化の1つとなっている。中国でも日本のアニメは大人気で、最近では「千と千尋の神隠し」や「となりのトトロ」など、多くの日本アニメが中国で上映された。
日本アニメは子どもから大人まで幅広い年齢層から支持されていることがわかるが、中国メディアの今日頭条は4日、なぜ日本アニメは中国人に愛されるのかと題する記事を掲載した。

 まず記事は、中国に日本アニメが入ってきたのは日中国交が回復してからだと紹介。その後、中国の地上波で鉄腕アトムやドラゴンボールなどが放送されるようになったという。これらのアニメを見て育った世代が、今では30代、40代になっている。

 記事によるとその後、中国政府は今世紀に入ったころから国内のアニメ産業を育てるため、日本アニメを輸入しなくなっていったという。一方、「喜羊羊と灰太郎」などの中国産アニメが子どもたちに人気となっていき、日本アニメをテレビで見ることはなくなった。

 しかし、インターネットの普及で若者たちは引き続き日本アニメを楽しみ続けていると記事は分析。中国では3大アニメと評された「ワンピース」、「ナルト」、「BLEACH」など、日本でも人気のアニメを若者たちは視聴してきたという。著作権の概念が希薄な中国では、海外のアニメ番組を自由に見ることができたからだろう。

 最近では中国アニメも質が向上していると言われるが、今後も中国人に日本アニメは愛されるのだろうか。記事は、現在は日本アニメがメインだが、アニメ映画界では中国産アニメでも良い作品が出てきている、と今後の中国産アニメの成長に期待を示した。

 しかしやはり現時点では、日本アニメには敵わないようだ。
記事に対するコメントを見ると、「まともなストーリーも作れない中国アニメは見る価値がない」とばっさり切り捨てる意見や、「中国は市場ができていないし制約も多いので、発展するほうがおかしい」と将来性に疑問を持つ人もいた。中国のネットユーザーの日本アニメに対する評価は今も高いようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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