記事はまず、日本人について「学ぶことに長けた国で、中国からも西洋からも学び、アジアの国なのに最もアジアらしくない国」と分析。米国から学ぶのが好きではあるが、米国に似ているわけではなく、むしろドイツに似た国だと論じ、日本人の国民性は一言では片づけられない複雑さがあることを伝えた。
では、記事の中国人筆者は日本からどんな印象を受けたのだろうか。日本で訪問したところではどこでも、ごみ箱を見かけなかったという筆者は、「社会が成熟している」と感じたようだ。自分のごみは持ち帰って捨てるという個人の努力が感じられると伝えている。また、東京五輪のメダルをリサイクル金属で作るプロジェクトには、多くの国民が電子機器の回収に参加したことからも、各人が社会の一員であることを意識していることが分かると称賛した。
また筆者は、中国人ガイドから「日本人は災害時にも自分勝手にはならない」と聞いて感心したそうだ。災害支援型自販機は災害時に無料で飲料を提供してくれる仕組みになっていることや、実際に災害が発生した際に避難所では多くの避難者が2本目のミネラルウォーターを遠慮すると聞いた筆者は、もっと必要な人に譲ろうとする心理が働いているのだろうと感心。筆者自身も何度も日本で親切な人に助けてもらったことを振り返り、「日本は資源が少ない国だからこそ他人に親切で、温かさを感じる国だ」と伝えている。
インターネットが普及したことで多くの情報を簡単に得られるようになったが、正確な情報を得るのは時に難しいことであり、特に中国では政府による情報規制や反日的な傾向もあって情報が偏りがちだと言えるだろう。その意味で、近年では訪日中国人が増加して「実際に日本を目にして」日本の良さを実感している人が増えている。
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