低迷が続く中国の自動車市場において、日系車は根強い人気を誇っている。中国で日系車がこれだけ認められているのは、やはり日系車の性能の良さがあってこそだろう。
中国メディアの快資訊は17日、「日本のエンジンを何十年も研究しても、違いが分からない」とする記事を掲載した。部品までバラバラにしても中国のエンジンとの違いが分からないそうだ。

 記事はまず、「エンジンは永遠に核心を成す部品である」と指摘。その重要性を理解しているので中国でもエンジン開発に力を入れ、一定のレベルにまで達したが、それでも日本のエンジンは一線を画しているそうだ。

 では、日本のエンジンは何が違うのだろうか。記事によると、中国のエンジン開発の始まりは日本の模倣だったものの、「何十年も研究し、部品まですべて分解して調べても、中国のエンジンは日本のエンジンと同じ基準には達しない」という。どこが違うのかが分からないのが問題なのだろう。

 筆者の分析によると、主な理由は「エンジンというのは逆から研究することはできない」かららしい。模倣に長けた中国では、エンジンを分解することで技術を真似しようとしてきたが、そのために中国ではイノベーションが発展せず、「やはりエンジンは一歩一歩模索するしかない」のではないかと反省している。

 考えられる別の理由は、エンジンは「簡単に見えて実は複雑で精密」であることだ。しかも、熱による膨張収縮の原理を利用し部品と部品の間の隙間を埋めているため、いったんエンジンを分解してしまうともう元に戻せないのだとした。「だから日本のエンジンを修理したがらない修理工が多いのか」と納得している。
記事は他にも、中国では修理工の待遇も悪く、エンジンの発展を妨げていると分析している。

 中国は多くの分野でパクリや模倣により発展してきたが、自動車エンジンの分野に関しては模倣で日本に追いつくことはできていない。それだけ日本のエンジン技術が高いということを意味しており、中国はやはり時間をかけて「一歩一歩模索」することを学んだほうが良いのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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