欧米人のなかには、サムライや忍者、日本刀などにあこがれる人が少なくないが、中国メディアの今日頭条は22日、「なぜ日本刀は世界的に中国の剣よりも有名なのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、ほとんどの欧米人は、日本刀というとすぐにイメージが浮かぶと紹介。
日本のドラマや映画、ゲームなどで大名や武士が帯刀しているシーンがよく出るので、日本刀は海外で広く知られているそうだ。その点、中国にも剣はあったが外国人にはイメージしにくいという。実際には中国にも剣はあり、「干将・莫邪(かんしょう・ばくや)」の名剣をはじめ、伝説の剣は「掃いて捨てるほど」あるのに、と実に残念そうである。

 では、なぜ外国人に日本刀のイメージは強いのだろうか。その理由について記事は、刀は武士が必ず持っていたもので、長い柄に湾曲した刃は記憶に残りやすいと分析。そのうえ、日本経済の急速な発展と共に世界中へ文化輸出したことも大きな印象を与える要因となったと論じた。


 さらには、「中国の武器は種類が多すぎる」こともマイナス要因だと分析。中国には針のような小さなものから太刀のように大型のものまで武器の種類が多すぎて、海外に広まりにくかったという。また、木や草でも武器になる、技術だけで剣など必要ないというツワモノもいたと紹介している。

 日本刀は武器であるということ以外に、信仰の対象や権威の象徴ともなってきた歴史がある。また武士の魂と言われるように、日本刀を見て武士道の精神を感じる人も少なくなく、こうした要素も日本人のみならず外国人にとっても魅力となっているのではないだろうか。中国の剣にはこうしたブランド力が欠けているのかもしれない。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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