中国メディア・澎湃新聞は29日、来年の東京五輪期間中に中国から東京に向かう飛行機のチケットが早くも高騰していると報じた。

 記事は、日本メディアが今年6月の時点で、東京五輪の会場に近く交通の便がいいホテルですでに五輪期間中の予約が難しい状況が発生していると報じていたと紹介。
既存のホテルのキャパシティでは、五輪期間中に大量に押し掛けるであろう観光客を受け入れきれない可能性があると伝えた。

 そして、昨年末時点での東京都内にあるホテルの客室数は約17万6000部屋で、そのうち五輪組織委員会が4万6000部屋を抑えており、この状況では五輪開催時に東京で1万7000部屋分の宿泊場所が不足するとのデータも出ていると紹介。五輪開催時のホテルの宿泊料金は、開催1週間前に比べて3倍以上高額になっていることが、宿泊予約プラットフォームから明らかになっているとした。

 また、ホテルの価格が高騰すると同時に航空券の値段も上がっており、開催期間中に上海と東京を往復する便は開催1週間前に比べると約1万5000円高くなっており、来年7月10日以前のチケットと比較するとほぼ2倍の値段だと伝えている。

 最近では暑さ対策としてマラソンの開催地を札幌に変更するプランが国際五輪委員会(IOC)から提示されて議論を呼んでいる東京五輪。開催まで1年を切っているが、競技場所、安全確保、観光客の宿泊地確保など様々な部分でなおも多くの課題を残しているようだ。東京が種々の問題をどのようにクリアして円滑な五輪・パラリンピック運営を実現するか、2年後に北京冬季五輪を控える中国国内も注目している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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