1が並ぶ11月11日を「独身の日」と銘打って一大セールの日としてアリババグループが大規模なイベントを立ち上げたのは2009年。初年度のGMVは5200万元(約8億3200万円)。その後、規模を拡大し、現在では24時間限定のセールから、グローバルショッピング・エンターテインメントへと進化し、2018年にはGMVが2135億元(約3兆4160億円)にまで拡大した。
2019年の「天猫ダブルイレブン」のハイライトは、GMV100億元達成が開始後1分36秒、1000億元は1時間3分59秒、そして、2018年のGMVを超えたのは開始後16時間31分12秒のことだった。参加ブランド数は20万で、GMV10億元を達成したブランドは15になった。
また、越境EC(天猫国際)も一段と活発となり、78の国と地域から2.2万以上のブランドが参加。国際配送を担うアリエクスプレス(AliExpress)は、今年初めてイベントに参加したロシア、スペイン、イタリア、トルコの現地企業へのサービスを提供した。国・地域別GMVランキングでは4年連続で日本が第1位。
一方、この大規模なショッピングイベントは、一時期、配送の不備やイベント後の参加者の廃棄物の処理の仕方などで批判を受けたことがあった。そこで、グループとして「より環境に優しい天猫ダブルイレブン」をめざし、菜鳥網絡(Cainiao)は、消費者の空き箱を引き取るリサイクルステーションを7万5000カ所設置。11月20日を全国リサイクルデーとして空き箱の回収を呼び掛けている。リサイクルの取り組みに協力した消費者にはアントフォレスト(Ant Forest)のグリーンエネルギーポイントを付与する。
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