記事はまず、中国は規模の点では自動車大国となっていると指摘し、中国の自動車業界の総生産額は莫大な規模に達すると論じた。さらに、自動車産業はほかの多くの産業にも影響を及ぼす重要な産業であると重要性を強調。部品数が多いため関連する企業数が非常に多く、税収効果、就業機会の拡大などにもつながると指摘した。また、自動車産業は技術発展にも貢献するとしている。
ではなぜ中国は自動車大国なのに「遅れている」のだろうか。記事は、中国の自動車産業の歴史を振り返れば急速に進歩していると指摘。中国メーカーが車を自主開発できるようになったのは今から60年あまり前にすぎず、それまでは「何もなかった国が自動車大国になった」という見方が正しいとしている。
中国の自動車市場が飛躍的に拡大したのは、2001年にWTOに加盟し関税が下がったために、自動車が全体的に安くなったことがきっかけだという。また、リーマンショック時の金融危機に対して中国政府が行った税緩和政策も功を奏し、中国の自動車市場はさらなる拡大を見せたと紹介している。
記事は最後に、中国メーカーにはすでに高い研究開発能力があり、これからはますます強くなるはずだと楽観視して結んだ。しかし多くのユーザーからは、「高速鉄道と自動車メーカーを比較することが間違っている」との指摘が相次いだ。
また、「中国の自動車産業のゆくえは、5年後、10年後になれば自然とわかる」というコメントもあったが、少なくとも現状を見る限りでは、中国の自動車産業が大幅な成長を遂げるのは難しそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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