現代は人が普通に暮らしているだけでも、さまざまな「ごみ」が生まれる時代だ。中国でも近年はごみの急増が問題となっていて、一部の都市でごみの分別回収がスタートしたほどだ。
中国メディアの今日頭条はこのほど、日々の暮らしのなかで生まれる大量のごみの処理について「日本はごみを宝に変えている」と伝え、廃棄物から資源を取り出す技術について紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、中国でも近年は環境に対する意識が徐々に高まっているものの、ごみの処理といえば埋め立てか焼却が中心で、分別回収は一部の都市で始まったばかりだと紹介。中国は広大な国土を持つがゆえに「埋め立ての場所に困ることはない」と主張する一方で、日本のように「ごみを資源とみなし、資源を回収する」のが本来であれば適切であることを強調した。

 続けて、日本は中国よりも早い段階でごみの分別回収が浸透し、分別回収によって1人当たりのごみの排出量は徐々に減少しているという成果があると指摘。一方、日本が抱えるごみ処理のジレンマとして、「処理施設のための土地不足、近隣住民からの理解が得られない事、施設周囲の自然環境に与える悪影響」が懸念されており、現在の処理施設も今後数十年で、ごみで溢れてしまうという問題があることを伝えた。

 一方で記事は、日本はごみや廃棄物をリサイクルするうえで高い技術力を持っていることを強調し、これはごみを「資源」と見なしていることの証拠だと主張。たとえば廃棄された家電製品をプラスチックや金属製品などに細かく分別することで単なる廃棄物は宝へと変化を遂げると主張した。

 また、「ごみをリサイクルすることは、環境問題を解決するだけでなく、新しい価値を生み出すことでもあるのだ」と主張し、日本がごみや廃棄物に対して行っている処理そのものだけでなく、背後にある「ごみは資源」であるという考え方は中国も参考にする価値があると訴えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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