現在自動車の総数は3億5,000万台を超え、慢性的な渋滞が大きな問題になっている。一方、人口密度が北京の5倍の東京では、交通渋滞や駐車困難などの問題が北京ほどは深刻ではないように見える。
なぜ日本ではこれらの問題が少ないのか? 中国メディア李子汽車談は、記者が実際に東京を訪れ目にしたものについて説明し「自分の国の状況と比べると恥ずかしい・・・」と率直な感想を述べた。

 まず一つ目の理由は路上に無断で駐車する車が少ないという点。中国では車両の道路わきにたくさんの車が駐車し道路を占領し、これが渋滞を引き起こしている。しかし日本は交通量が多いものの路上駐車はしっかり規制されているため、違法駐車もほとんどない。日本には厳しい交通規則があり、駐車違反には厳しい罰金が科せられ、飲酒運転などの交通違反を行うと罰金だけでなく、免許取り消しというきまりまである。そのため日本人はきちんとマナーや交通ルールを守り、それが渋滞を防いでいると考えられる。

 もう一つの理由は駐車スペースの存在。日本の駐車場の多くは立体駐車場で、駐車スペースを大幅に節約している。実際、記者は日本の立体駐車場を見に行ったとのこと。「日本の高層駐車場は、まるで高層マンションのような建物になっている。安心かつ利便性の高い駐車スペースですばらしい」と驚嘆している。

 こうした日本の交通管理システムを目にした記者は、「自分の国と比較すると恥ずかしくなる・・・」と率直な感想を述べている。


 ネットの書き込みでも大都市の交通渋滞について不満が爆発していた。「こんなに渋滞するのは信号の点滅の時間の調整が間違っているんじゃないか?信号のシステムがおかしい!」との書き込みも見られ、交通渋滞に対する不満のやり場を探しているように見える。

 自動車の増加に伴い、様々な社会問題が噴出している中国の大都市だが、日本はこれまで時間をかけて、この自動車関連の問題を解決してきた。自動車だけでなく、交通にまつわる様々なソリューションも、世界に売り込める日本の資源とも言えるのかもしれない。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)


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