中国メディア・東方網は2日、タイで開かれた世界ジュニア卓球選手権で、中国勢が7部門中4部門で優勝したものの、日本勢と当たった決勝戦はいずれも敗れたと報じた。

 記事は、中国勢が男子団体、女子団体の両方で接戦を制して優勝したほか、残りの男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスでも難しい戦いを強いられたと紹介。
男子シングルスと男子ダブルスは日本よりもやや優位に立てたことで優勝できたものの、女子シングルス、女子ダブルス、混合ダブルスは「すべて日本に持っていかれてしまった」と伝えた。

 まず、女子シングルスでは4人出場した中国勢がいずれも決勝に進出できなかったとし、決勝は長崎美柚選手と小塩遥菜選手の日本人対決となり、長崎選手が優勝したと紹介。女子ダブルスでは日本と中国の決勝となったが、木原美悠/長崎ペアが3-0で圧勝。「女子では中国が全方位的な敗走を喫した」と評した。

 そして、混合ダブルスではベスト4に中国勢3組、日本勢1組という中国勢の圧倒的優位となりながら、宇田幸矢/木原ペアが準決勝と決勝でそれぞれ中国ペアを撃破して金メダルを獲得したと伝えている。

 記事は、男女団体を除く5部門で中国が獲得できた金メダルはわずか2つで、しかも、決勝の相手が日本ではなかったと指摘。また、日本と決勝を争った部門は全敗という結果に終わったことも含め「中国卓球の危機はすでに到来している」とした。

 将来の卓球界を担う選手たちが集まるジュニアの世界大会で思うような結果が出せなかった中国代表に対し、中国国内で憂慮の声が出るのは当然だろう。特に、日本勢にしてやられたことで、中でも女子の危機感は小さくないはずだ。

 ただ、そこはやはり卓球の王者である中国。きっとジュニア世代の強化を図り、圧倒的な強さを取り戻しに来るはずだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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