理由の1つは早期診断のための医療サービスだ。例えば胃がん検診は市の健康診断で行われ、これは胃がんの早期発見に寄与している。胃がんの早期発見により、治癒率も非常に高くなっている。一方、中国ではこのようなサービスはない。なぜなら人口が多すぎ、国の状況も複雑なため市の健康診断サービスが取り入れられることなど、まずない。
2つ目の理由は、日本の医療技術の高さがある。治療の考え方、薬剤の開発と摂取方法などはどれも高いレベルだ。中国メディアもこの点を紹介しつつ、「日本の医療はどの面を見ても日本のほうが優れている」と指摘している。確かに、北京、上海、広州などの大都市では、日本と同じような治療が受けられるようにはなっているものの、全体から見ればそれもほんの一部。中国の医療は多くの点で、日本より遅れをとっている。
さらに中国メディアは、中国特有の事情を挙げている。中国では漢方などの民間療法を信じている人も多い。そのため最初の段階で正規の治療を受け入れず、結果治療が遅れ、全体的にがんの治癒率も低くなっているようだ。
こうした記事に対してネットでも「全てのがん患者に抗がん剤治療が合っているわけじゃない」といった意見が見られ、やはり西洋医学への不信感があるのがいくらか見て取れた。
中国の旅行者の間でも自国の医療へ不安から、日本で医療サービスを受ける人が増えているいう。先進的な医療サービスも、将来的にも医療ツーリズムなど、日本の貴重な観光資源になるとも言える。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)
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