戦後の廃墟から日本が急速に経済復興を遂げたことは多くの国を驚かせたが、バブル経済の崩壊とその後の生活レベルもまた驚くべきものがあるという。中国メディアの今日頭条は15日、日本を甘く見るべきではないとする記事を掲載した。


 記事は、戦後の日本が驚くべき経済復興を成し遂げられたのは、軍備の必要がなく経済発展に全力を注ぐことができたためだと分析。インフラを整備し、工業設備を新しくし、1970年代には主に自動車産業と白物家電で台頭するのに成功した。その後は米国と貿易摩擦で輸出規制に苦しみ、プラザ合意後の円高でバブル経済となったが、自らの手でバブルを崩壊させたと指摘。その後「30年間足踏み」しているが、今なお「世界の工業強国」であり、国民の生活水準も「アジア最高レベル」だと驚きをもって伝えた。

 では、日本にはどんな強みがあるのだろうか。記事は、日本人は中国人と同じで「苦労を知っている民族」なので、チャンスさえあれば台頭できる力があると指摘。例えば、戦後の日本は培ってきた軍事技術を民間に転換し、貿易により「新しい日本」を作るのに成功、自動車や光学設備、医療、工作機械といった分野で世界の先端を行く技術と規模を誇っていると伝えた。

 また、バブルの崩壊後も、海外投資や新興国への資金移転などで利益を得てきたと紹介。そのため、日本は小さな国だが「資本力は無限」で、世界中に資産を持ち、海外資産は世界一になっていると、いかに「軽く見てはいけない国」であるかを伝えた。

 バブル崩壊後の日本のGDP成長率は非常に低く、中国では失われた20年などと言われている。しかし、バブル崩壊後もGDPで世界3位に踏みとどまっている日本は、やはり中国人にとって「甘く見てはいけない国」になっているようだ。中国もバブルと言われて久しいが、日本の経験から何かしら学べる点があるのかもしれない。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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