新エネルギー車の分野で、中国は世界的に見ても発展している国と言えるだろう。主要な新エネルギー車は電気自動車(EV)であり、政府による補助金政策もあって、この数年で急速に普及した。
一方の日本は、電気自動車の普及という面では中国に及ばないものの、水素を燃料とする燃料電池車の分野で抜きんでているようだ。中国メディアの今日頭条は17日、日本の水素燃料電池車について紹介する記事を掲載した。

 中国政府が普及に努めた電気自動車は、二酸化炭素を排出しないためクリーンなエネルギーを利用していると言えるが、問題点も指摘されている。その代表的なものが「廃棄となったバッテリー」の処理問題だ。回収・再生の問題をクリアしなければ、廃棄バッテリーはより大きな汚染源となってしまう。

 この点、水素を燃料とした燃料電池車は、電気自動車と違い水素を充填して発電し続けることができ、しかも燃焼後は水しか出ないため何の環境汚染にもならないと紹介。「本物のクリーンエネルギー」としている。

 そのうえでホンダの「FCXクラリティ」を記事は紹介。「3分の水素充填で750キロも走行できる」と伝え、「中国の電気自動車のように高速道路を走れないという問題がない」としている。中国の電気自動車は高速道路を走ってはいけないというわけではないが、電気自動車は高速で走行すると航続距離が落ちる傾向があるからだろう。

 しかし、中国にとって水素燃料電池車はまだ「未来の自動車」という感じだと記事は指摘。主に水素ステーションが普及していないためで、この点日本は普及に力を入れており、世界をリードしていると伝えた。


 日本ではホンダ以外にトヨタからも水素燃料電池車として「ミライ」がすでに発売されており、実用化が進んでいると言えるだろう。新エネルギー車の分野で日本はこれからも世界をリードしていくに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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