記事はまず、日本という国は独特だと紹介。日本は過去に中国から多くを学び、欧米からも学び、そこから進化させて独自の文化を作り上げて「アジアで最もアジアらしくない国」になったからだとしている。そんな日本は「恐ろしくてかわいそう」なのだという。
例えば、日本はとてもきれいな国だが、それは「自分の出したごみは持ち帰って自分で片づける」ルールが徹底しているからだ。持ち帰ったごみは家で分別し、決まった曜日と時間にごみを捨てる。これはいつでも好きな時にごみを捨てられる中国人にとっては大変そうに感じるのだろう。記事は、個人の意識が高いので社会全体の質も高くなると感心している。
別の例としては、災害時の対応が素晴らしいと称賛。日本では、災害時には飲み物が無料で開放される自販機もあり、緊急事態で場所を伝えるときに近くの自販機の番号を伝えればよい便利さもあると紹介した。災害時の民度も非常に高く、避難所では無料で食べ物と飲み物が配られるが、受け取る側は他の人のことも考えて必要以上に要求することはせず、民度の高さを感じると紹介している。
ほかにも、筆者自身が日本で道を尋ねるときなどに日本人の礼儀正しさを切々と感じた経験から、文明レベルの高さは日常生活から感じられると紹介している。日本人のやさしさには「不思議な温度」が感じられるそうだ。
こうしてみると、筆者の言う「恐ろしい」日本人というのは、民度が高すぎて恐ろしいということのようだ。と同時に、まじめすぎて窮屈そうだという意味では「かわいそう」に感じられるのかもしれない。中国ではその国民性からか、何事もおおらかで、そのゆるさが魅力ではある。しかし、日本人の民度の高さに感心し見習おうと思えば、細かさも求められるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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