日本で見られる都市部での人口増加がもっとも顕著にあらわれているのが東京だ。記事は、東京では1996年以降、転入による人口増加が続いていることを紹介。東京以外にも千葉や埼玉、神奈川、福岡、愛知、大阪でも転入による増加が見れられるとはいえ、東京都への転入者が圧倒的に多いことを紹介した。
また、国立社会保障人口問題研究所の調査として「他県へと転出した人のうち、約20.4%は再び出身地へと戻っている」としながらも、15歳から29歳の年齢層だけで見ると約11.8%にとどまっており、その割合は年々減少を続けていると指摘。こうした統計から、日本人の若い世代は故郷を後にすると、東京で定住する傾向が見られると論じた。
続けて、東京に人口が集中化している理由について「大学の多くが東京に集まっていること、就職の機会が多いこと」を挙げた。しかし、これが最大の理由ではなく一番の理由は「東京が産業、文化、流行の中心地となっており、東京でしか体験できないことが多いから」と指摘。東京には「娯楽施設や商業施設が多く、また美術館や映画館や劇場では文化的な刺激が受けられ、これが東京の大きな魅力となっている」と独自の分析を展開した。
こうした傾向は中国でも見られ、北京、上海、広東といった大都市に人口が流入しているが、日本を訪れる中国人観光客の多くが東京に足を運ぶのもその魅力に引き寄せられているためなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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