記事はまず、中国でも自動車のユーザーが変わってきていると指摘。以前は、ほとんどの消費者が自動車の購入にあたり色や内装ばかりを気にしていたが、最近ではエンジンを重視するようになったという。ではなぜそれほど重要な車の部品を中国国内で作ることができないのだろうか。
記事の中国人筆者によると3つの理由が考えられるという。その1つは「中国でエンジンを作れるようになってから日が浅い」ことだ。中国企業がエンジンを作るようになったのはわずか20年前からであり、それからかなり進歩したとはいえ、エンジンの製造技術をずっと蓄積してきた日本と比べるとまだまだだとしている。
2つ目は、「研究開発への投資が少ないこと」。自動車関連業界がより成熟していてゆとりのある日本では、研究開発費もかなり多いと紹介。しかし、中国企業は自動車産業自体の始まりが遅かったのでそこまでできないとしている。
3つ目は、「利益優先」の企業姿勢だ。どの企業も利益を出すことが最重要課題であり、中国企業にとってエンジンの独自開発は「元が取れない」ことが考えられるとした。手っ取り早く利益が出る方法として、エンジンの開発ではなく購入を選ぶのだと分析している。
中国の自動車企業はかなりの発展を見せてきてはいるものの、エンジンを比べてみれば日本企業との格差は一目瞭然と言えるだろう。製造強国を目指す中国だが、日本企業に追いつくにはまだかなりの時間がかかりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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