2019年5月、JR東日本が試験車両のE956形電車「ALFA-X(アルファエックス)」を完成させたが、その大きな特徴は前方ノーズ部分が非常に長いことだ。15メートルのノーズを持つE5系よりもさらに長く、22メートルに及ぶ。


 一方、中国高速鉄道の車両はノーズが特に長いわけではない。中国メディアの新浪は9日、日本の新幹線が「鴨のくちばし」のように長いのに、なぜ中国高速鉄道は長くないのかと題する記事を掲載した。どちらの方が進んでいるのか分析している。

 高速鉄道は中国が最も誇るインフラの1つである。それだけに、最新技術を駆使してノーズをさらに伸ばした日本の新幹線が気になるのだろう。では、「どちらが先進的」なのだろうか。
記事は、「物理的には大差ない」と分析。ノーズ部分が長ければより速度が出やすく、エネルギーもより少なくて済むものの、「優劣をつけることはできない」としている。

 ではなぜ新幹線の車両はノーズが長いのだろうか。その主な理由について記事は「騒音問題」と関係があると分析。中国高速鉄道のようなノーズの場合、車両がトンネル進入時に発生する圧力波がトンネル内を伝わって、反対側の出口で大きな騒音と振動を発生させる。JR東日本では、ノーズをより長くすることで圧力波と騒音を軽減したようだ。


 それで記事は、日本は国土が狭く新幹線を住宅地の近くに建設しなければならないため、騒音問題を考慮しなければならないが、「中国の高速鉄道は線路を住宅地から遠くに敷設しているので、騒音の問題を考える必要がなかった」と締めくくっている。つまり、中国にも開発する能力はあるものの、ノーズを伸ばす必要性はないと言いたかったようだ。

 「ALFA―X」の特徴はロングノーズだけでなく、時速360キロの営業運転や、FASTECH360の特徴であった非常用の空力ブレーキの搭載も目指すという。早期の営業開始を期待したいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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