同じ間取りの部屋であっても家具の設置は住人の生活習慣や好みによって大きく異なるものだが、中国人が日本人の一般的な生活空間を見ると「意外な所」で衝撃を受けるという。中国メディアの新浪は13日、「日本のキッチンでは冷蔵庫が一番奥に置かれている」と驚きを表す記事を掲載した。


 日中の文化には共通する部分が多いものの、住環境に関して言えば、中国では玄関で靴を履き替える習慣がないなど、日中では相違もたくさん存在する。記事の中国人筆者は日本で生活する中国人の友人とビデオチャットをしていたとき、「日本のキッチンの様子を見て大きな違和感を覚えた」と紹介した。

 この中国人が違和感を覚えたのは冷蔵庫を置く場所だという。中国では冷蔵庫はキッチンの入口に置くのが普通であり、収まりの良さなどもあまり考慮されていないことを紹介する一方、日本のキッチンでは冷蔵庫を設置する場所があらかじめ決められている場合も多く、その場合はキッチンの「一番奥」にスペースがあると紹介した。

 さらに、中国のキッチンはL字、U字のどちらのタイプでも冷蔵庫は入口に置かれているが、その理由は「調理の際の動線」にあり、材料を取り出し、洗って下ごしらえをし、コンロで調理するという「一連の動作からすると冷蔵庫は入り口がベストだから」と主張した。

 一方、日本では冷蔵庫がキッチンの奥に設置されることが多く、しかも全く目立たないよう壁に死角を作って設置されることも多いと紹介した。冷蔵庫のベストな設置場所については日本でも様々な意見があり、記事が主張するように必ずしもキッチンの奥に置かれているわけではない。だが、冷蔵庫はどうしても生活感が出るとして、壁で作った死角の場所に設置するケースは確かに多い。

 日本人が中国の家を訪れた場合、記事の筆者のように驚くことは多いだろう。中国の住宅では日本のように明確な玄関がない場合が多く、ドアを開けるとすぐ大きな客間があり、客間はメンツと関わるため非常に豪華な作りにしている家が多い。日本には中国から伝わった文化や習慣が数多く存在するが、現代の住環境における日中の相違は大きいと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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