このような状況でも、中国からすると日本は「あまり気にしていない」ように見えるようだ。中国メディアの今日頭条は18日、「日本で新型コロナウイルスの患者数が急増しているのに、なぜ日本人は気にしないのか?」と題する記事を掲載した。実際には大変な思いをしているが、その苦しみを表に出すことができない事情があるのだという。
記事は、日本は感染が拡大している中で「10万人参加のマラソン大会を行った」と驚きをもって紹介。これは、新型コロナウイルスの問題発生後は、わずか4人が集まってマージャンをすることすら多くの場所で禁じられている中国からすると、まさに「信じられない」ことに感じたようだ。
では、なぜ日本の新型コロナウイルスに対する反応はこんなにも「遅く」、あまり気にしていないように見えるのだろうか。記事は、「日本の濃厚接触者の定義がおかしい」と指摘。厚生労働省では「基本的に無症状の人からうつる可能性はない」との見方をしており、無症状の人と接触した人は濃厚接触者にはならないと伝えた。しかし記事は、「わが国のデータによると、無症状でも感染性があり、隔離すべきだ」と指摘している。
こうした日本の態度について記事は、「日本経済と関係があるとの見方がある」と紹介。2019年第4四半期のGDPは消費税増税の影響もあってマイナス6.3%と大きく落ち込み、3、4月の桜の時期は中国人観光客が多く訪れる時期になるので、厳しい対応を取ると経済に大きな影響となるため慎重にならざるを得なかったと分析した。さらに夏には東京五輪もあるため、五輪まで影響を受けたら「泣きっ面に蜂」になるとしている。
結局のところこれは、人々の健康や命と経済のどちらが重要かとの難題が日本の前に置かれていると言えるだろう。日本政府の対応に批判の声も多く出ているが、今は日本が第二の武漢市にならないことを願うばかりだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
【関連記事】
パニックにならない日本人、新型コロナに対する態度が「我々と全然違う」=中国
新型肺炎ではっきり分かった! 「日本は尊敬に値する国だった」=中国メディア
我が国の家は「台所の入り口に冷蔵庫を置くのに!」、なぜ日本は違うのか=中国
日本は幼稚園児にこんなことまで教えていた! 我が子たちは「もう負けていた」=中国
新型コロナの問題で「中国人が日本を好きになる理由が、何となく分かった気がする」=中国