中国メディア・東方網は2月29日、日本の焼き鳥について、その認識の不十分さから一部の中国人が「値段が高いうえに味もいまいち、中国の串焼きの方が断然おいしい」と考えているとする記事を掲載した。

 記事は、日本の焼き鳥について中国のあるネットユーザーが「日本で食べる串焼きはとても損をした気分になる。
値段は高いし、味も平凡。中国東北地方の串焼きの方がはるかにおいしい」との感想を残したと紹介。串焼き肉に大量に振りかけられた香辛料の「辛くてしびれる」感覚こそがおいしい「串焼き」だと考えていることを伝えた。

 そのうえで、中国では串焼きの代金を必ず本数単位で計算するのに対し、日本の串焼き専門店に行くと、3~4本のセットで提供されることが多く、その価格は1本200~300円程度であるとした。そして、確かに日本の串焼きは中国に比べると非常に値段が高く、日本で中国にいるのと同じように食べれば間違いなく財布を圧迫すると説明する一方で、日本の串焼きの具材は中国に比べて大きいため、中国よりもはるかに1本あたりの値段が高いのは当然であるとも解説した。

 また、味については中国の串焼きが主に羊肉であるのに対し、日本を代表する串焼き料理である焼き鳥は鶏肉が主体であるとしたほか、中国のように何種類もの調味料を上から振りかけて焼くのではなく、とてもシンプルで淡泊な味付けであると紹介。日本で中国のような辛い串焼きを望むのであればトウガラシ粉を大量に振りかける必要があり、そうでなければ全く「味」はしないのだと説明している。

 中国でよく食べられる羊肉の串焼きは、臭み消しの役割も果たすさまざまな香辛料のスパイシーさが脂を程よく含んだ羊肉の風味とマッチして、確かにクセになる味だといえる。しかし、舌に残るのは肉自体の味というよりもスパイスの香りだ。一方、日本の焼き鳥は、素材の味を引き立たせるためにタレ、または、塩の味付けとなっている。同じ「串に刺さった肉を焼いた食べ物」ではあるものの、両者は性質が全く異なる料理なのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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