中国メディア・東方網は29日、「同じショベルカーなのに、中国では頻繁に故障が発生して、日本では発生しにくいのか」とする記事を掲載した。

 記事は中国で使われているショベルカーが頻繁に故障するのに対し、日本ではショベルカーの故障が決して日常的ではないとしたうえで、両国に差が生じる理由について5つの点を挙げて説明している。


 1点めは、日本では定期的な検査が義務付けられており、基準に満たない建機は強制的に使用不可となるため、建機を使う業者が念入りにメンテナンスを行っているとした。2点めでは、日本における建機を使った作業量や作業強度が中国に比べると低く、一定時間作業する場合には休息をとることが義務付けられていると説明。かたや中国では24時間作業することもあると紹介した。

 3点めは、日本では建機の廃棄にかなりのコストがかかる点を挙げ、一定期間使用後には中古やリースに回せるように、使用者が大切に扱う傾向にあるとした。4点めでは、日本の市場に出回っている建機の修理部品がほぼメーカー純正品であり、中国のように模造品が少ないため頻繁な故障につながらないと説明している。

 そして、5点めには、成熟した日本のサービス業により、メンテナンス体制が充実しており、その技術も非常に専門的であるため、質の高いメンテンナンスや修理を受けられる点を挙げた。

 ここ数年、中国で市街地の立体交差を一晩で撤去する映像がネット上で拡散し、無数のショベルカーが同時に作業する様子が人びとの度肝を抜いた。そして今、新型コロナウイルスの感染が拡大した湖北省武漢市においてわずか10日足らずの間に病院が建設された際も、建機が昼夜稼働し続ける様子が中継され、中国内外のネットユーザーがその様子を視聴した。このような事例からも、中国におけるショベルカーなど建機のタフな使われ方が見て取れる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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