引越しの際の「家探し」で苦労した経験のある人は少なくないだろうが、外国人の場合はなおさら苦労するのだという。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本に留学している中国人学生の見解として「日本での部屋探しの難しさ」について紹介する記事を掲載した。


 日本で学ぶ留学生の大半は賃貸住宅で生活しているようで、留学生の大部分が留学当初に「部屋探し」を経験することになる。外国人留学生にとって不慣れな地での部屋探しはとてもハードルの高いことだが、さらに留学生が部屋を見つけるのに苦労する原因として記事は「文化や習慣の異なる外国人に部屋を貸したがらない日本人オーナーが少なくないこと」を挙げた。

 また留学生の側も「賃貸契約に関係する細かな決まりに反感を覚える場合がある」と主張した。中国人側の視点で考えれば、確かに中国と日本では賃貸方法や契約の内容、慣習が大きく異なるために中国人留学生が戸惑いを感じることは多いと言えるだろう。たとえば、日本と中国では「部屋面積の計算の仕方が違うこと」、また日本では「保証人が必要で、通常は家具や家電が完備されていないこと」、そして「礼金の存在」など、中国の賃貸事情とは勝手が大きく異なることを説明した。

 また、日本ではマンションやアパートの住民はその集合住宅が定めるルールを厳守することが求められる。このルールには「ゴミの分別、共用部の使用方法、騒音、ペット、居住人数」など細かい決まりがあるため、記事は「中国の感覚のまま、日本の集合住宅で暮らしていると契約違反やトラブルの元となり兼ねないので注意しなくてはならない」と訴えた。

 中国の不動産会社も物件は紹介しているが、契約は当人と大家が個人的な合意をすることで成立し、日本と比べると書面の内容は非常に簡単だ。入居後、問題が発生した場合はその時に相談して解決し、入居や退去時の部屋が完全に清掃されていないことも珍しくない。それゆえ日本で暮らす中国人留学生のなかには退去時にまったく清掃をせず、ごみなどを散らかしたままいなくなる人もいるようで、こうしたトラブルが「文化や習慣の異なる外国人に部屋を貸したがらない日本人オーナーが少なくない」要因なのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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