中国人は「メンツ」にこだわる人が多いと言われるが、メンツにこだわる思考パターンは自分と他人を「比較する」という考え方を生み出している。他人より優れていたり、良いものを所有していたりしてこそ「メンツが立つ」と考える中国人は多い。


 中国人にとって「中国高速鉄道」は新幹線より「優れていてこそメンツが立つ」存在であるようで、中国メディアの快資訊はこのほど「新幹線と中国高速鉄道はどちらがより先進的なのか」と問いかける記事を掲載した。

 記事は、新幹線と中国高速鉄道は「それぞれに違った強みがある」と主張し、技術的な角度から言えば新幹線は中国高速鉄道よりも一歩先を進んでいると説明。新幹線は試験走行ではあるものの、時速600キロメートルでの走行に成功しているとしたほか、中国には掌握できていない基幹技術も存在するため、技術力という観点から言えば「新幹線の方が現時点では中国高速鉄道を上回っていると言える」と主張した。また、新幹線は駅弁が美味しく、種類も豊富にあるとしたほか、駅が乗客にとって利用しやすい場所にあるという点も利点だと指摘した。

 一方で中国高速鉄道の圧倒的な強みといえば、何と言っても「新幹線に比べて建設コストが安く、国内の市場が大きい」という点であり、国内の巨大な市場を通じて価格優位を獲得し、輸出競争力を高めることができると主張。日本と中国はたびたび海外の高速鉄道プロジェクトで受注を争っているが、中国高速鉄道の輸出競争力の高さは新幹線との受注競争で有利に働くと主張し、今はまだ新幹線の方が技術的には優れているが、「中国国内での発展と輸出の推進を通じて、中国高速鉄道が中国人のメンツを大いに立ててくれる存在になるのは時間の問題」であると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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