急速な経済発展を遂げた中国では、大都市の発展は日本を凌ぐほどであり、生活水準もどんどん高くなっている。だが、都市部と農村部の格差は非常に大きく、発展から取り残された農村部は非常に多い。
中国メディアの今日頭条は26日、中国の農村で村長を務める人物が日本の農村を視察して感じたことを紹介する記事を掲載した。

 この中国人村長は、日本についての印象について「菊と刀」のとおりの矛盾が見られたと主張。村長が泊まった宿泊施設で提供された和食は、種類は多いが量は少なくて「倹約」を感じ、部屋は豪華ではないのにぬくもりを感じ、「最も感動した」という日本庭園は、プライバシーを守りながら自然と融合していて統一感があった、と困惑しながらも感銘を受けた様子だ。

 そのうえで、日本と中国の農村部の違いは5つあると分析。その1つが「高齢者」の違いだ。村に高齢者が多く残っているのは中国と同じだが、日本では「高齢者がエネルギッシュ」で、皆働いていたと伝えている。
中国人村長の宿泊先で働いていたのは、平均年齢75歳の地元住民で、観光客のために食事を準備したりガイドしたり車を出してくれたりと村の活性化に貢献し、「お金のためではなく、働くことが生きること」だから働く、と話してくれたと紹介している。

 2つ目は「教育」、3つ目は「ごみの分別」、4つ目は「倹約」、5つ目には財布を置き忘れても盗まれない「治安」の良さを紹介している。中国人村長は、子どもと一緒に自然教室への参加を申し込んでいたようで、机の上の勉強だけではなく、親子で一緒に自然と触れ合い、学ぶことの大切さを感じたようだ。ごみの分別も、中国人村長の村では10年ほど前から、「腐るものと腐らないもの」の2種類に分別しているがそれすら実行できず、細かな分別を当たり前のようにできる日本人に驚いたという。

 中国人村長は、日本人が小さな時からマナーを教えられているのを見て、「日本との間には50年の開きがある」と感じたそうだ。中国の農村部では、置き忘れた財布がそのままになっているなど「ありえない」と伝えているが、これは民度の低さを示しているとも言えるだろう。
本当に差が50年もあるのかどうかはともかく、この村長のように日本を実際に目にしてみると感じるものがあるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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