人手不足に悩まされる日本では、多くの分野で外国人労働者に頼るようになっている。外国人技能実習制度では、国籍別に見るとベトナム人が最も多く、次に多いのは中国人で、特に若い中国人女性の比率が高いようだ。
中国メディアの今日頭条は25日、日本へ働きに出かける中国人女性は帰りたくなくなると紹介し、その理由を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本が中国の若い女性に出稼ぎ先として人気だと紹介。旅行先としても中国人に人気の日本だが、日本人は民度も高く、日本のアニメや漫画を見て育った彼女たちにとっては魅力があるのだろうと分析した。出稼ぎ先としては、他にもいくつかの選択肢があるそうだが、一番評価が高いのが日本だという。

 しかし記事は、「日本は物価が高くてストレスの多い国」ではないのかと疑問を呈している。仕事は工場の単純作業で味気なく、物価は高く、税金も高く、毎日宿舎と仕事場の往復でつまらないはずだと主張。
考えられる理由はただ1つ「収入が多いので貯金ができる」ことだと分析している。日本に行けば、数年働くだけで帰国後商売ができるのが唯一の希望だと論じている。

 これだけ多くの人が日本で働き、「帰りたくない」と思うならば、それだけの理由があるはずであり、記事の主張はやや浅はかに思える。そのためか、記事に対しても、「井戸の中にいて広い空が見えていない」と指摘するコメントが寄せられていた。また、「中国の方がストレスは大きい」という意見も多かった。中国では安月給で仕事時間は長く、年間でも休みはほんの数日しかなく、家のローンと子どもの教育費でいっぱいだとの愚痴もあり、中国の人びとの生活もなかなか大変なようである。


 研修・技能実習制度も新しくなり、外国人が働く環境は改善されていると言えるだろう。実習生として働く中国人女性の多くが「帰りたくない」という日本の職場や生活環境は、記事の筆者が思うよりもずっと良いものだと言えるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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