子ども時代の大半を過ごす学校は、子どもにとって重要な社会生活を送る場と言える。中国メディアの百家号はこのほど、日本の学校はトイレも清潔なのに、「日本の子どもの大半が学校のトイレを使用したがらないというのはなぜなのか」とする記事を掲載した。


 中国人の多くが日本を訪れて驚くことの1つに「公衆トイレが清潔」であることを挙げるように、中国では「日本は衛生環境が良い」と認識されている。学校も例外ではなく清潔だが、記事は一部調査を引用し、「日本人の子どもの約半数は学校のトイレで大便を一度もしたことがない」と答えていることに驚きを示した。

 日中の学校のトイレを比べると、「日本のトイレは清潔であるだけでなく、装飾が多く、全くトイレっぽさを感じさせない」と主張。というのも、中国では学校のトイレが男女で分かれていても、日本の様にしっかりと個室となっておらず、腰の高さまでの仕切りがあるだけというシンプルなトイレも見られるからだ。

 中国の学校のトイレに比べれば、日本の学校のトイレは非常に快適で、使うのを嫌がる理由は1つもないはずだと訝りつつも、日本の子どもたちは、「個室で大便をすることで友達にからかわれるのではという心配や、順番で並んでいると緊張して家のようにできない」など、トイレに行くことを気まずく感じる様々な心理的要因を抱えていると説明した。

 確かに大人にとっては些細でも、子どもは繊細に感じ取って悩むこともある。ゆえに、「日本の親たちは中国の親と違って、子どもが日頃の集団行動のなかで周囲に溶け込めるよう心理的なサポートをしている」と驚きを示し、中国では見られない調査結果と中国ではありえない親のサポートに「意外」との見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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