記事は、日本が毎年のように自然科学分野のノーベル賞受賞者を輩出していることは「東洋の奇跡」だと表現し、「中国や韓国もこれほどの偉業は成し遂げてはいない」と指摘。自然科学分野の賞において世界最高峰とされるノーベル賞を獲得することは、その国の科学技術力と人材開発力を反映すると主張し、それだけに「中国人はノーベル賞を渇望している」ことを指摘した。
さらに、欧米を見ると、英ケンブリッジ大学や米ハーバード大学はノーベル賞受賞者を多く輩出しているが、いずれも世界大学評価機関である英クアクアレリ・シモンズが行うQS世界大学ランキングで上位に選ばれている大学だと紹介し、「多くのノーベル賞を獲得するためには優れた大学教育が重要」であることがわかると主張。しかし、日本の場合は2019年の同ランキングで東京大学が22位、京都大学は33位と欧米の大学より下位にあり、むしろ中国の清華大学は16位にランクインしたと指摘し、優れた大学教育があれば無条件でノーベル賞受賞者を多数輩出できるわけではなさそうだと論じた。
続けて、「日本が編み出したノーベル賞受賞者を多く生み出す成功法」においては、日本政府が科学技術基本計画をもとに、重点的に取り組むべき分野を定め、「長期的かつ体系的な科学技術政策を推進してきたこと」、また「研究のために継続的に資金を投入したこと」などの政策や支援が重要な役割を果たしたと指摘した。
記事は、中国の大学における教育水準は欧米の一流大学とはまだ「大きな差」があると認めつつも、「日本の成功パターンなら中国も模倣することが可能ではないか」と主張し、中国も近年は研究開発に莫大な資金を投じていることからも、「将来的にはノーベル賞を大量に獲得できる日が来ることも夢ではない」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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