その果物とは「梅」だ。日本の梅は中国が原産国だといわれているが、三国時代には中国にすでにあった梅が、唐の時代に日本に入ってきたと記事は紹介。中国では「後に果物の種類が豊富になるにつれて忘れ去られた」が、日本では健康にも美容にも良いと受け入れられ、江戸時代に入ると一般家庭でも梅の木が植えられるようになりさらに広まったと伝えた。
中国でも、お茶菓子としての梅のドライフルーツや梅酒もあるにはあるが、日本ほど広く普及してはいない。記事は、日本人は梅を弁当に入れたり、食卓に出したりと「毎日の食事に欠かせないものになっている」と、日本でいかに愛されているかを紹介しているが、これは主に梅干しのことを指しているようだ。
さらに日本では梅干しだけでなく、梅を梅酒や梅のシロップ、梅ジュースにするなど様々な形に変えており、記事は「世界でもこんなに梅を消費する国はない」と伝えている。日本の梅好きは世界にも広まり、日本からは梅酒なども輸出されるようになったので、梅と言えば中国よりも日本を思い浮かべる人は多いだろう。
疲労回復や殺菌・抗菌作用、貧血予防、動脈硬化の予防、冷え性や二日酔いの予防など、様々な効果が期待できるこの優れた「果物」は、日本では夏バテや熱中症になりやすい夏の時期にも大活躍だ。「果物がたくさんありすぎるから」と中国ではあまり人気がないのはもったいないことである。日本でも最近では消費量が減っていると言われているが、これを機に改めてその良さを見直してみたいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
【関連記事】
日本で国民食になったカレーライス、そして日本式カレーは中国人の生活にも浸透=中国報道
日本には需要がないのに! なぜ「世界最高の4WD車は日本車ばかりなのか」=中国報道
羨ましいのが本音? 我が子のために「家」を買わない日本人は「冷淡か」=中国報道
中国電動バイク界のトップがここまで成長できたのは「日本の技術のおかげ」だった=中国報道
我が国は簡単に「遠隔授業を導入できた」のに、なぜ日本は苦労しているのか=中国