香港とマカオは中国の特別行政区だが、中国人にとっては奇妙な都市なのだという。中国メディアの百家号は15日、日本人は香港とマカオに長期間滞在できるが中国人は7日間しか滞在できない「奇妙な都市だと論じる記事を掲載した。


 記事は、中国には外国人の入国を制限するだけでなく中国人の入境をも制限する都市があるとし、その都市は香港とマカオであると紹介。しかも、この2つの都市は日本人ならばビザなしで90日間まで滞在できるのに対して中国人は7日間しか滞在できないと指摘し、特別行政区といえども同じ国なのに中国人の入境を制限しているのはおかしいと不満を示した。
 
 さらに、もしこの2つの都市がそれほど魅力的ではない観光地であればこうした待遇の差も大きな問題にはならないが、香港とマカオには深い歴史文化が存在し、また美しい風景を楽しむことのできる繁栄した都市であると指摘。この2つの都市は中国人にとって精神レベルを引き上げ、視野を大きく広げることができる魅力的な優れた観光地でありながら、外国人である日本人に90日間の滞在を許可する一方で、中国人には7日間の滞在しか許していないというのは納得がいかないと論じた。

 香港とマカオが中国で特別行政区とされているのは過去の戦争が直接的な要因だが、これまで香港とマカオに適用されてきた「一国二制度」は形骸化の危機に直面しているのは周知の事実だ。「一国二制度」が形骸化すれば、日本人や中国人に対する入境、滞在条件が変更となるのみならず、現地の政治体制なども大きく変化していく可能性が高い。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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