記事は、現在の中国の家電分野では美的(Midea)、格力(GREE)などの中国の大手メーカーが大きな市場シェアを獲得しており、国内消費者の自国ブランド志向がますます進んでいると紹介。
そして、現在でも日本メーカーは中国での販売を続けているものの、すでに国産ブランドの地位をひっくり返す勢いはなく「概ね、敗走状態にある」と評したうえで、その理由について分析している。
まず最初に挙げたのは品質の問題だ。日本の家電が中国で成功した秘訣は品質の高さにあったとする一方で、現在の敗走局面を作った要因の1つとなったのも「日本製品の品質が良すぎること」にあるとの見方を示した。品質が良すぎるためなかなか新しい機種に交換できないことが、新しいものを求め続ける中国の消費者から歓迎されなくなりつつあるとの考えだ。
また、日本の家電製品は価格があまりにも高すぎるというのも大きな要因だと指摘。同じ性能の家電製品を比較した場合、日本メーカーの製品は中国メーカー品の倍ほどの値段であるとし、価格面でも中国人消費者の買い替えニーズをつかむことができなかったとしている。
記事は「中国製品は日本の3割のコストで、日本の80%の品質を持つ製品を作れる」とし、低コストでなおかつ品質も及第点に到達した中国ブランド品をより多くの消費者が選ぶようになったと伝えた。さらに、家電製品を地方の農村へと送る「家電下郷」政策で中国ブランド品の知名度や人気が高まったことも、日本の家電製品が中国でのシェアを減らすきっかけになったとも説明した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
【関連記事】
セルビア人が日本人と中国人を見分ける方法がおもしろい=中国メディア
日本はなぜ敗戦から急速に復興し、世界第2の経済大国になれたのか=中国メディア
なぜ日本人は古代中国から伝わった「梅」の実をここまで愛するようになったのか
日本人の老後生活、どうしてこんなに優雅に見えるのか=中国メディア
日本の年配女性って、どうしてこんなに「かわいらしい」の?=中国メディア