中国は世界最大の自動車市場であり、都市部では自動車が増えすぎて渋滞や事故の増加といった問題も発生している。日本も中国同様に車社会であるものの、交通事故による死者数の少なさは世界でもトップクラスであり、その少なさに多くの中国人は驚くという。
中国メディアの快資訊は23日、日本において交通事故による死者数が少ない理由を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、自動車は便利なツールであり、なくてはならない存在であることを強調する一方、車社会が引き起こす弊害は交通事故の増加であると指摘。しかし、車が増えれば必ずしも事故が増えるわけではないことを指摘し、その証拠が日本であり、日本は交通事故による死者数が非常に少なく抑えられていると紹介した。

 続けて、日本のほうが米国より約10倍も人口密度が高いにもかかわらず、日本の人口に占める交通事故死亡者数の割合は米国の4分の1ほどにとどまっていると指摘し、「交通事故により死亡する人が非常に少ないのは驚きだ」と強調した。

 理由として記事は、日本では交通違反に対する「罰則が厳しい」こと、運転免許証を取得するために「難しい試験と路上教習を受けなければならない」こと、そして日本人は「運転ルールを守る」ことの3点を紹介し、こうした要素があるからこそ日本では交通事故による死者数を抑えることができるのだと強調。そして、中国では交通事故によって年間20万人以上の尊い命が失われているとし、交通死亡事故を減らすために「日本に学び、行動する必要がある」と強調した。

 中国でも当然、交通法規はあるものの守っている人は非常に少ない。警察官が目の前にいたとしても携帯電話を操作しながら車を運転していたり、信号無視をしたりする人は大勢いて、警察官も取り締まりきれないのが現状だ。今後、ますます車社会が加速していくことが予想されている中国だが、交通マナーに対する人々の意識改革が求められていると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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