中国市場でドイツ車と並んで人気の高い日系車。中国車も着実にレベルを上げてきていると言われるが、日系車と比べてみるとどんな違いがあるのだろうか。
中国メディアの快資訊は24日、中国車と日系車の間に存在する差について分析する記事を掲載した。

 記事は、日系車と中国車それぞれのメリットとデメリットを紹介。まず日系車の最大のメリットと魅力は「燃費」だと伝えた。さすが技術に力を入れているだけあって、日系車ほど燃費の良い車はないと称賛している。またトラブルが少なく購入後にかかる維持管理に時間とお金がかからないのも強みだと紹介、大切に乗っていれば何年経っても大きな問題は起きないとしている。

 デメリットとしては、日系車は「車体が軽くて、ボディの鋼板が薄いので安全面で不安」と主張。いまだにこんな主張をする人がいるのもかなりの時代錯誤だが、こうしたデマを信じている中国人は少なくないのが現状だ。また、「愛国心」がある人からすると日系車は乗りにくいのもデメリットだとしている。

 一方の中国車のメリットは、何より「価格が安い」ことだと指摘。同じ価格でもワンランク上の車を買えるという。また、日系車よりも「車体が重くボディが分厚い」ので安心感があると紹介。重ければ良いという極めて単純な考えだがこれも多くの中国人の考えを代表しているようだ。
さらに、「内装の高級感」も中国車は優れているとしている。

 中国車のデメリットについては、記事は一番の格差は「トランスミッション」にあると指摘。ほとんどが日系車など海外製のトランスミッションを使用しており、完全な自主開発はまだできていないとした。「燃費」でも日系車に及ばず、燃費が悪いとしている。

 記事は結論として、日系車と中国車との「格差ははっきりしている」と認めつつも、中国車は進歩しており全体的なレベルは向上しているので、いずれは日系車を追い越すと強気の姿勢を見せている。希望的観測で記事を結んでいるが、日系車と中国ブランドには歴然とした差があるのは明確であり、日系車に追いつくにはまだまだ時間がかかるのが現実ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


【関連記事】
日本製品の高品質は「偶然なんかじゃない」、日本製品が「良すぎる理由」=中国
新幹線をライバル視して「速度でも張り合おうとする中国」、新幹線はなぜ遅い? =中国報道
中国人の疑問「日本には子どもを狙った誘拐組織は存在しないの?」=中国報道
中国人が「身をもって感じた日本」、あふれる「配慮」に大きな驚き=中国報道
日本製品の品質は認めるが・・・中国製品は本当に日本製にかなわないのか=中国
編集部おすすめ