記事は、日本というと桜や富士山などの文化や東京などの都会の賑やかさ、米国、中国に次ぐ経済大国といった事柄を思い浮かべる一方で、世界的に見て自殺率が高い国の1つという側面も持っていると紹介。
まず、日本人の自殺思考は日本の文化と少なからず関わりがあるとし、古代より日本の歴史や文学作品において、自ら命を絶つことに対する一種の「美」の感覚を抱いてきたことがあると説明。その最たる例が武士の切腹であり、そこには日本人が好む「もののあわれ」の成分が含まれているのだと考察している。
次に、日本が典型的な高ストレス社会であることを挙げた。日本の社会は地位や階級に対する考え方が顕著であり、上司が部下に対して高圧的な態度をとるケースもしばしばみられるとし、もし中国であればそんな会社はすぐにでも辞めて別の働き口を探すということになる一方、まだまだ終身雇用の考え方が残る日本では往々にして苦痛に耐えざるを得ないと伝えた。
さらにもう1つの理由として、他人の行動に流される人が少なからずいる点に言及。日本では誰かの自殺がセンセーションを引き起こすと、後追いで自殺するケースが多いとしたうえで「そこまでのストレスを抱えているわけではないのに、後を追って自分の命を終わらせてしまう。これはわれわれには解せないことだ」と評している。
新型コロナウイルスの感染拡大で人びとの日常生活が大きく変化したほか、近年では自然災害が頻発するようになってきた日本では、ますますストレスを感じながら生活する機会が増えた印象だ。新しい時代を生きるうえで、社会環境の改善を含めた心理的なケアが一層重要になるだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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