日本の新幹線は1964年の東京五輪を前に開業しており、すでに56年もの年月が経過した世界で最も歴史ある高速鉄道だ。その間に新幹線の車両は進化を続けており、開業当時の車両のノーズ(先頭車両の先端)は、丸みを帯びた「団子鼻」の愛称で親しまれていたが、徐々にシャープになり、E956形「ALFA―X」の10号車に至っては20メートル超えになっている。
中国メディアの騰訊網はこのほど、なぜ日本の新幹線は中国の高速鉄道と違ってノーズ部分が長いのか、その理由を紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、日本の新幹線技術を称賛。世界で最初に高速鉄道を導入した国で、「日本の新幹線には科学技術が詰まっている」と紹介した。新幹線の車両には喫煙区が設けられていて乗客に優しく、サービスも万全だと伝えている。ちなみに中国の高速鉄道は完全禁煙であるため、駅に止まるごとに喫煙のために外に出る人がいるのがおなじみの光景になっている。

 日本の新幹線と中国高速鉄道車両の違いはノーズ部分にも表れている。新幹線のノーズは長い形状だが、中国高速鉄道のCRH1型などは非常に短い。なぜ新幹線のノーズは長いのだろうか。その理由について記事は「空気力学」にあると紹介。山岳地帯の多い日本にはトンネルが多く、中国よりも住宅地の近くを新幹線が通るため、トンネルの出口で出る騒音を最小限に抑えるためにはノーズを長くする必要があると伝えている。

 この点、中国は国土が広く騒音問題をそれほど気にする必要がないので、ノーズを長くしなくても良いのだろう。中国は高速鉄道の分野で日本を超えたとしてはいるものの、新幹線の技術から学べることもまだ多くあるのではないだろうか。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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