日本は世界で最初に高速鉄道を開業した国だが、中国は日本の新幹線をライバル視し、高速鉄道の様々な面で日本を超えたと豪語している。中国メディアの百家号はこのほど、中国高速鉄道は日本の新幹線を速度で上回っているとする記事を掲載した。


 記事はまず、中国高速鉄道の発展を自画自賛。後発ながら世界最高速度をたたき出し、世界市場でも日本以上の存在感を示していると誇らしげに伝えた。日本の新幹線の最高運行速度は時速320キロだが、中国高速鉄道は350キロであるため、「なぜ日本の新幹線よりも速いのか」と疑問を呈している。

 記事によると、4つほどの理由があるそうだ。その1つが日本には「山岳地帯が多い」こと。そのために山の部分はトンネルを掘ることになるが、山脈のふもとを遠回りすることも多く直線が少なくなると説明した。


 2つ目は、「線路が海沿いか山沿い」が多いこと、3つ目は「駅から駅の距離が近い」ためスピードが出ないことを指摘した。4つ目には、日本の鉄道は民営化したため「資金面で制限がある」ことも関係しているとしている。その点、中国は国営なので経営がシンプルだという。

 記事は、日本の新幹線は速度で中国に敵わないとしているが、リニア中央新幹線の試験走行では時速603キロを記録し、鉄道の有人走行としては世界最速とギネス認定されている。いずれにしても、速度も重要だが安全あっての高速鉄道である。この点、日本の新幹線は安全を確保しつつ高速運転を実現しているといえるのではないだろうか。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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