それは、「大声で話しながら食事をすること」だ。気が置けない友人と楽しく食事をする。お酒も入り自然と声も大きくなり大声で話す。食事の食べかすはテーブルにどんどん捨てていき、ナプキンや食事で使ったティッシュも散らかしたままにしておく。「中国ではあたりまえのこうした食に関する習慣も、日本人は不愉快に感じるらしい」と中国メディアは取り上げている。
そもそも、こうした食事の習慣の背景には、リラックスして大声で話すのは相手を信頼している証拠、という文化が関係している。また、食事の食べかすやナプキンを片付けるのは、ホールスタッフの仕事。他の人の仕事を奪ってはいけない。「食べ散らかす」ように見える食べっぷりも「おいしかったですよ」という気持ちを店側に表す行為でもある。
とはいえ、こうした気持ちの表し方も、日本という異文化では別の解釈が生まれる。「食事のマナーを幼いころから徹底的に教えられている日本人にとって、こうした行為はマナー違反。日本人には受け入れられないから注意が必要」と中国メディアは述べている。
また、大声で話しながら食事をすること以外にも「食事中に携帯をいじること。大きな音を立てながら食べることにも注意。日本でこうした食べ方をしているとお年寄りに注意されることになる」とも述べている。
それぞれの文化にそれぞれのマナーや価値観があるのは当然だ。ただ「郷に入っては郷に従え」で外国での食事の際にはその国のマナーに従う必要があるだろう。とはいえ、私たち日本人が中国での食事の際に店側への感謝を表すために「食べ散らかす」ようにするのは、なかなか難しい。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)
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