日本はこれまで中国に対してODAという形で莫大な規模の支援を行ってきたが、対中ODAの存在やその支援の内容を詳しく知る中国人は極めて少ないのが現状だ。

 日本の対中ODAが始まったのは1979年のことであり、これは中国が「改革開放」政策に舵を切った時期と重なる。
中国メディアの網易は18日、改革開放を通じて現代化に向けて舵を切った中国を助けてくれたのは「日本だった」と伝え、日本が提供してくれた技術や人材協力があったからこそ中国の改革開放は成功したと伝えた。

 中国は1978年に「改革開放」政策を通じて、計画経済から市場経済への転換を決めたわけだが、記事は当時の中国の新聞では「決して目立つわけではなくとも、日本企業と中国企業の協業が始まったことが報じられていた」と紹介し、中国政府が1977年にカラーテレビの生産を行うことを決め、その協業相手となってくれたのが日本企業であったと紹介した。

 さらに、改革開放で外国資本を受け入れ始めた中国において、初の外資企業として中国に進出した企業は日本企業であったと紹介、その後も多くの日本企業が中国に進出し、技術協力を推進し、中国での人材育成に協力してくれたと強調し、中国が改革開放を通じて現代化を進めるにあたって大きな支援を提供してくれたのが日本であったのは「疑いようのない事実である」と強調した。

 日本は確かに改革開放後の中国に対して官民ともに支援を行ってきた。すでに対中ODAはその役目を終えたとして終了しているが、中国では日本が長年支援してきた事実は広く知られていないのが非常に残念だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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