記事は、新型コロナウイルスにより東京五輪の開催が1年延期され、有力な金メダル候補である中国卓球代表たちのコンディション調整にも影響が出たと紹介。
そして、この大会では選手たちに東京五輪で想定される状況、雰囲気を最大限感じてもらうべく、指導陣が念入りな準備を行ったと説明。スケジュールや会場のレイアウト、さらには試合で用いる器材もすべて「東京五輪規格」で揃えての実施となったとしている。
また、東京五輪で採用されることになっている審判補助システム・ホークアイと、これに伴うチャレンジシステムも導入、ルールも国際卓球連盟の規定を厳しく履行する形で行われ、多くの選手がサーブ違反で失点するケースが相次いだと紹介し、本番で生じうる状況に対する心理的な準備を整えることができたと紹介した。
さらには、得点システムが全て英語表記で、尿検査も東京五輪と同じ流れで実施されたとし、食事中に選手が「見知らぬスタッフ2人に連れて行かれる」という抜き打ち検査まで再現されたと伝えた。
記事は、あらゆる要素を「完全コピー」した模擬大会が日本卓球界からも注目を集めたとし、元五輪代表の平野早矢香氏が「間違いなく日本は後れを取っている。中国は東京五輪への準備をますます周到なものにしており、両者の差は開きつつある」と感嘆したほか、日本女子代表の馬場美香監督も「日本選手を模した選手を相手に試合をすることは想定していたが、器具から日程まで徹底的にコピーした環境を作るとはさすが中国。追いつくために、自分たちの実力を高め続けなくては」と驚きと警戒感を示したとしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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