日本には伝統的に「正座」の習慣がある。靴を脱いで家に上がり、家の中が清潔だからこそできる習慣だが、床に座る習慣のない中国人には信じられないようだ。
中国メディアの百家号は14日、「日本人はなぜ正座するのか」と題する記事を掲載した。

 今でこそ椅子に座る習慣の中国だが、中国にも昔は床に座る習慣があったようだ。記事は、中国でも椅子が発明される前は、むしろを敷いて床に直接座っていたと紹介。正式な場では正座するのが礼儀だったと伝えている。

 記事の中国人筆者によると、この習慣を日本に伝えた中国では、はるか昔にこの習慣がなくなり椅子に座るようになったという。そのためか、現代の中国人からすると、日本人の正座は奇妙に感じるようで、足はしびれるし膝には負担がかかり、子どもの発育にも悪いと主張している。だから日本人の足は太くて短いのだとしているが、足がしびれるのは姿勢の問題で、正しい姿勢で正座を続ければむしろ姿勢が良くなるとも言われている。
 
 ではなぜ、日本ではこの「中国人がはるか昔に捨てたこのおかしな習慣」を堅持しているのだろうか。記事は、日本人には保守的なところがあり「礼儀に縛られている」からではないかと分析。嫌だが「やむを得ず」正座をしているのだとした。また、「着物を着る時は下着を身につけないため」正座するしかないとも主張しているが、これも知識不足で、普通は着物用の下着を着けている。

 記事の分析の正確性はともかくとして、椅子に座る習慣が定着している中国からすると、日本の習慣はかなり異質に感じるようだ。
日本を訪れた際に接客などで膝をついて対応されると大きな驚きを覚える中国人は少なくないが、普段から正座などで床に座る習慣のある日本人にとっては何気ない行動だと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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