中国のポータルサイト・百度に21日、中国を変え、世界を変えるほどのインパクトを持った日本人の発明品を紹介する記事を掲載した。

 まず最初に挙げたのは、インスタントラーメンだ。
日清食品の創業者・安藤百福氏が1958年に開発したインスタントラーメンは、当時において画期的な製品で、その簡便さとおいしさからたちまちヒット商品となり、日本社会に「インスタント」の時代をもたらしたと紹介。その影響は日本だけにとどまらず、今では世界各国で多くの人から愛されているとし、中でも中国は最大のインスタントラーメン消費国になったと伝えている。

 次に挙げたのは、QRコードだ。デンソーの開発部門が1994年に完成させ、発表したもので、当初は工場の在庫管理用として作られ、商業利用されなかったと紹介した。そして2010年代に入ると中国でQRコードが盛んに商業利用されるようになり、今や中国国内のいたるところで見かけるようになったと伝え、中国人の支払い習慣を大きく変え、キャッシュレス社会の発展を後押ししたと説明している。

 さらに、東芝が1955年に発売した自動式電気炊飯器に言及。
農村に赴いてデモンストレーションを行うなどの地道なプロモーションもあって徐々に浸透していき、高度経済成長期の生活習慣の変化に伴って爆発的な普及を生んだするとともに、65年が経過した現在でも家庭のキッチンの必需品として不動の地位を保っていると伝えた。

 そして、最後に挙げたのは、胃カメラである。もともと西洋には胃カメラに似た発明品があったもののすぐに故障するなど実用性は低かったとした上で、日本企業の開発グループが1950年に「腹腔内臓器撮影用写真機」の実験機を作り、その後改良が重ねられて56年に本格的に実用化されたと紹介している。

 記事は、このほかにもフラッシュメモリ、青色LED、カラオケ、消せるボールペンなど、今や生活の一部分となっている多くのものが日本で発明されたと紹介。「現在の豊かな物質社会や経済の発展は、エンジニアたちの思考や研究によってもたらされたものなのだ」と評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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