現在、アニメ「鬼滅の刃」が空前のヒットを続ける中、中国メディアでも改めて日本のアニメに注目が集まっている。中国でもアニメやマンガ産業への投資額が上昇する中、「売れるコンテンツ」の開発がどうしても必要だ。
中国メディアのテンセントが26日付けの記事で日本のアニメを分析し、「日本のアニメの最大のセールスポイントとは何か」と問いかけている。

 「日本のアニメの最大のセールスポイント、それはストーリーでも、脚本でもない、キャラクターの魅力だ」と述べた。どういう意味か。記事は、日本の様々なアニメを例に取り、その成功の秘密を分析している。確かに、日本のアニメの中には壮大な世界観を持つものや、飽きさせないストーリーで視聴者を引き付けているものも多々ある。とはいえ、それだけでは、これほどの成功を収めることはできない。やはりメインキャラクターの魅力が一番、と分析している。なぜ、メインキャラクターがそれほど重要なのか。

 記事は「ガンダム」を例にとり、「70年代当時の日本で、子供向けのアニメにもかかわらずガンダムのSF的な設定が視聴者の注意を引いたのは確か。しかし、結局ガンダムというメカニックなキャラクターの魅力があってこそ、その他の魅力が引き出されるというもの。さらに、商業的にもプラモデルの販売などに結び付けたことが、結果的にアニメの成功に貢献した。結果、現在までも続く長寿シリーズとなった」と述べた。


 その他にも、宮崎駿、新海誠といったアニメ映画監督の作品も引き合いに出しつつ、「やはりどの作品にもキャラクターの魅力が際立っている」と述べている。

 こうした記事の背景には、中国のアニメがまだ世界でそれほど商業的な成功を収めていないことが背景にあるに違いない。「商業的に成功するアニメ作品を作るためには、魅力あるキャラクターを開発するのが一番」というのが、記事の結論のようだ。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)


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