中国人からすると日本人は「清廉潔白」に感じるようだ。これは汚職や腐敗が伝統的になっているとも言える中国と比較してのことかもしれないが、中国メディアの百家号は16日、「なぜ日本人は廉潔なのか」と題する記事を掲載した。
日本の社会制度が関係しているのか、それとも民度が高いからなのかを分析している。

 記事は、結論から言えば人を廉潔にするには「社会制度も民度も両方必要だ」と主張している。「社会環境は人を良くも悪くもする」からだ。では、日本社会はどのように人の民度を向上させているのだろうか。

 記事は、日本での生活経験がある中国人は「日本社会から良い影響を受けて別人のようになって帰ってくる」と紹介。日本社会は一般的に、自分の感情をコントロールし、他人の失敗を許し、他人のことを考えて行動するものなので、自然と感化されるのだという。

 また、日本では公徳心などの常識を教える教育を子どもが幼少の頃から行っているとし、これも民度の向上に貢献していると指摘。中国では中学校で初めて教えるような内容を、幼稚園や小学校から教えているので、「高層ビルを建てる時に、基礎をしっかり築くようなもの」と喩えた。しかし民度の向上を学校に期待するという考え自体が、日本と違っていると言えそうだ。

 最後に、常識を教えても「守らなければ意味がない」とも指摘している。日本人は中国人と違って「ルールを守る」傾向が強く、こうした国民性が良好な社会環境を作っているのではないかと分析。中国は「民度向上」を口先で語るだけで、実際には「欲にまみれている人が多い」と嘆いている。


 記事は結論として、日本が最も恐ろしいのは軍事力ではなく、秩序ある良い社会環境とそれによる民度の高さだと締めくくっている。日本も「廉潔」なところばかりではないだろうが、社会環境にも民度にも評価されるべきところがあるようだ。この社会を維持できるかどうかは、一人ひとりにかかっていると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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