1978年に改革開放を導入し、急激な発展を続けてきた中国。すでに国内総生産(GDP)では日本を追い越して世界第2位となり、ほかにも日本を追い越した分野が多くあると主張している。


 とはいえ、改革開放前の中国は立ち遅れた国だったのも事実であり、中国メディアの快資訊はこのほど、1960年代後半の日本の写真を掲載し、「日本がいかに早くから発展していたか」を紹介している。

 記事はまず、「0系」と呼ばれる初代の新幹線車両の写真を掲載。1964年に開業した新幹線は世界初の高速鉄道であり、世界で初めて時速200キロを超える営業運転を達成した。日本は中国高速鉄道より40年以上も前にすでに新幹線を導入し、運行を行っていたことになる。

 また、路面電車の写真も掲載している。日本で路面電車が運行しはじめたのは、明治時代の半ばといわれているが、戦後の復興でも活躍した乗り物だ。ほかにも、ビルが立ち並び巨大看板が見える当時の日本の写真や、帝国ホテルの写真を掲載。これは、1960年代にま現存していた帝国ホテルのライト館の玄関写真のようだ。米国人建築家の指揮のもと、最先端の技術と建築材料を使って建てられたこの建物は、完成直後に襲われた関東大震災で周りの建物が倒壊するなか、ほとんど無傷だったという逸話が残されている。

 中国にとって1960年代の中頃から後半にかけて時代といえば「文化大革命」が始まったころであり、若者は農村の開墾に駆り出され、教育者などの知識層が不遇の扱いを受けていたころの話だ。新幹線や先進的な技術を駆使した豪華なホテル建設などとは別世界だったことだろう。1966年に文化大革命が始まる前から日本は新幹線を運行していたというのは、中国人にとっては大きな驚きであったに違いない。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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