中国で毎日のように放送されている抗日ドラマの主役は主に八路軍の兵士たちだ。八路軍とは、日中戦争時に華北方面で活動した中国共産党軍のことだが、抗日ドラマは往々にして史実と異なる描写が含まれており、なかには荒唐無稽すぎるとして中国人からも批判の声が出るようなドラマも存在する。


 一方、日本が作成した日中戦争を題材にしたドラマは、中国人が見ても質が高く、「真実の八路軍を描いている」と感じるようだ。中国メディアの百家号は28日、このドラマについて紹介する記事を掲載した。中国の抗日ドラマはこの日本のドラマからよく学ぶべきだとしている。

 記事が紹介したのは、TBSテレビが2015年に放送した「レッドクロス ~女たちの赤紙~」だ。このドラマの内容について記事は、従軍看護婦として中国東北部に赴いた看護婦が主人公で、日本の敗戦後にやって来た中国の八路軍から「残酷な扱い」をされることはなかったと紹介。むしろ、丁重な扱いを受け、「徐々に八路軍に感化された」と伝えた。


 そして、このドラマで描かれる八路軍は、中国の抗日ドラマのように「強力な攻撃力」はないものの、行動様式や士気の描写は史実に近く、多くの中国人ネットユーザーから高い評価を得ているという。それで、「このドラマは正面から真実の八路軍を伝えている」と評価した。

 5年も前に放送されたドラマがいまだに中国人の間で高く評価されているということは、それだけ質の高い作品だと言えるだろう。また、それだけ中国の抗日ドラマの質が低すぎることを意味しているとも言え、確かに中国の抗日ドラマは日本から学べることは多くあるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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