中国メディア・環球網は14日、「中国のネットユーザーを感動させた日本の看護師は、その後どうしているか」とする記事を掲載した。

 記事は、今年初めに中国で新型コロナウイルスの感染が拡大していた時期に、中国語によるイラスト付きの感染予防アドバイスをネット上に掲載して中国人に声援を送り、多くの中国ネットユーザーを感動させた日本の看護師、岩崎春香さんを紹介。
ナース帽をかぶったパンダの「香香」を主人公としたイラストメッセージを作ったことから、岩崎さんも中国ネットユーザーから「香香」と親しみを込めて呼ばれていたと伝えた。

 そして、岩崎さんと中国とのかかわりにについて触れ、2018年夏に青年海外協力隊のボランティアとして中日友好医院で看護師を務めていたものの、新型コロナの感染拡大に伴い今年1月に予定より早く帰国、日本で中国の感染状況を案じ続け、3月には湖北省武漢市の最前線で奮闘する医療従事者の無事を祈るビデオメッセージを発信したとしている。

 また、日本でも感染が拡大すると進んで医療の第一線へと身を投じ、住居のある神奈川県で軽症の感染者隔離拠点で活動したのち、7月から11月までは成田空港の検疫所で臨時検疫係員を担当したと紹介。そして、これから再び看護師として、新型コロナ治療の前線で戦う予定だと伝えた。

 記事は、岩崎さんが今年を振り返る際、最も感慨を覚えたこととして人と人との間にある温かみの大切さを挙げるとともに「地理的な距離は心の距離とは違うということを、中国の友人たちから強く感じ取った。新型コロナで大変な今は、孤独に陥りやすい。相手のことを思い、互いに励まし合うことが大切だと感じた」と語ったことを紹介した。(編集担当:今関忠馬)(写真はイメージ。イメージ写真提供:123RF)


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