日本の歴史ある建築物には、デザインや技法といった点で中国の影響が随所から感じられるが、その中国では古い建物も伝統技術もあまり残っていない。そのため、古い建物が残る京都のような場所は、中国の名残りが見られると中国人観光客に人気だ。
では、日本の宮大工は、中国人の愛するどんな「匠の技」を持っているのだろうか。記事は、日本の仏閣では極めて長い歴史を持つ木造建築も残されていて、釘をまったく使わない、あるいはほとんど使わずに建てられた建築物もあることを紹介。宮大工がこうした仏閣を建てるには質の良い材木が必要となり、質の良い材木を確保するためには「山を1つ買う」くらいのこだわりを見せると伝えている。
「山まるごと1つ分」の木が必要なのは、木にはすべてくせがあるからだ。山のどこで育ったかにより木材には違いがあり、宮大工はどこにどの木材を使うかを見極め、長時間乾燥させてから使う。そのため、時間も手間暇もかかるが、法隆寺のように1000年を超えても残る建物が建てられるのだと感心している。
記事は結論として、宮大工のような日本の職人は「金儲けのためではなく、古人の知恵を受け継ぐために働いている」と感心し、称賛している。確かに、中国では職人の地位は非常に低いが、日本でも後継者不足は課題となっている。
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