記事の中国人が最初にインタビューしたのは、鳥居の近くでしばらくたたずんでいた日本人男性だ。毎年、靖国神社に来るのは「父親に会い、母親がまだ健在だと報告するため」だという。靖国神社の戦死者名簿に父親の名前が記載されているので、父親の魂はここにあると信じて訪れていると語った。
2人目は、ベンチで休んでいた高齢の女性。話を聞いてみると、この女性は中国東北部から日本に戻った戦争孤児で、ソ連軍が侵攻してきたときに父親が殺され、後に母親も連れ去られてしまったそうだ。叔父と共に日本に帰ることができたというこの女性は、動ける限り毎年靖国神社に来ると述べている。
3人目は旧日本軍の軍服を着た高齢男性。この男性の父親は陸軍の将校だったそうで、済南市で中国軍に投降したという。この父親は亡くなる前に男性に対し、毎年この軍服を着て靖国神社へ行くよう求めたそうだ。なぜなら、父親は出撃前にみんなと「靖国で会おう」と約束したからだと説明した。
4人目にインタビューしたのは若い女性だ。
このように、靖国神社に参拝に訪れる人には様々な理由があるようだが、多くの人に共通しているのは「慰霊」のためと言えるだろう。中国では靖国神社を参拝することは「軍事的野心の表れ」などとして批判する人がいるが、実際にはこのような気持ちで慰霊のために訪れている日本人が多いはずだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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