中国メディアの快資訊は1日、日本と韓国はこれまで「中国人観光客を奪い合ってきた」と伝えつつ、中国人にとっての人気の渡航先が韓国から日本へと変わった背景について考察する記事を掲載した。
記事はまず、韓国はかつて「中国人旅行客の間でもっとも人気のある渡航先」だったことがあると紹介。それが突然、韓国を訪れる中国人が激減したとし、「韓国の代わりに日本や東南アジア諸国を訪れるようになった」と伝えている。これは、韓国がTHAADミサイルの配備を決め、中韓関係が急激に悪化したことに起因するのは言うまでもない。ミサイル配備に強く反発した中国は、事実上の報復措置として中国人の韓国への渡航制限に踏み切り、すでに報復措置は解除されているが、訪韓中国人の数はミサイル配備決定前の水準を回復できないまま、新型コロナが流行してしまったと言えるだろう。
それにしても、なぜ日本は韓国の代わりに人気となったのだろう。記事は、韓国と同様「距離が近い」ことに加えて、「東京の魅力」を指摘している。ある調査によると、旅行で日本を訪れた75%の中国人が東京を訪問先に含めるそうだ。記事は、東京は「アジア随一の大都市で、世界経済の中心地の1つ」とその魅力を紹介。東京には池袋や新宿、原宿など「ショッピング」に人気の場所が多く、ほかにも、電気製品の秋葉原、古本で有名な神田神保町、築地市場、アメ横商店街など、名所が目白押しだと伝えている。また近年はコト消費も人気となっていたと言われるが、日本には温泉をはじめとする「日本ならでは」の体験ができる観光資源も豊富だ。
THAAD問題に端を発した中国人旅行者の韓国離れは、その後も変わらなかったようだ。
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